楞厳経惟慤疏の逸文をめぐる二、三の問題 [On the fragments of Weique's commentary of Śūraṃgama-sūtra]

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  花園大撃  rr 車率研究 特別自 2005 抜粋 拐厳経惟態疏 逸文をめ る二,三 問題  巾川  樹  『輝撃研究』特別競. 2 5 年 7 月 22 拐厳経惟殻疏の逸文をめぐる二,三の問題  茂 題 所在 『拐厳経』の成立問題と惟態疏 『大仏頂如来常国修証了義諸菩薩万行首楊厳経 J  以下『拐厳経.1 は,唐代 中期に中国で成立したとされ,これまでその思想内容とあわせて,成立の問題 についても大きな関心が払われてきた。 その中のいくつかを見てみると,古くは常盤大定氏が. r 拐厳経』を偽作し た可能性のある人物として, 1.証訳者懐迫 2 筆受者房融 3 最初の注釈者惟慧の三人をあげるが,懐迫については「有力な疑問の人」なるも「本経を結集する手腕ありしゃ否や J と判断を避け,房融については「到底此の橡大の筆力あ りとは思はれぬ J 惟悲については懐迫と同じく「有力な疑問の人」とするも 「年代が五十年も後る、惟態を擬する事は出来ぬ」とそれぞれ評価している。 また,長部和雄氏は. r この経文十巻全部が一時に一人の訳撰述者の手によ って今日の形態にまとめられたものではない」という見解を述べ,巻七のみが 般刺蜜帝の訳,それ以外は「誰の手になったか知る由もないが」段階的に増補 され 例えば巻三・四・六については   臨済録』に引用があることから 9 世紀中葉まで の成立とする等 .宋代にいたって現在の十巻本の体裁になったとする。 近年,崖昌植氏は,氏が最古とする『樗厳経』の敦僅写本に注目し. r 敦 f 皇    楊厳経惟態疏の逸文をめぐる二,三の問題 本の資料の上から見ると,今までの『拐厳経』に関する伝訳の記事等は,   元録 の記事も 続図紀 の記事もすべて嘘というのが判明されぬと述べて いるが,その人物に関しては「独覚の類   と特定を避けているの いずれの研究でも誰がこの経典の成立に関わったのか,という最終的な判断は下せていないというのが現状であるが,それは言うまでもなく成立当時の資 料不足という点が大きい。しかしながら,成立問題とも深く関わっている可能 性が指摘されている惟態のものをはじめとして,唐代の注釈書についてはこれ まであまり検討されてきたわけではないようである。本稿では,現在知られている『拐厳経』の唐代の注釈書のうち,最初のものとされる惟態の注釈書につ いて,その逸文に関する若干の問題点を考察したいと思う。 惟繋疏について 惟態の伝記は『宋高僧伝』に収録されており,   梯厳経』に関する記事もそ こに見ることができる。 ①釈惟態,俗姓連氏,湾大夫構之後,本恵、掬人,官居上党為瀦人也。九歳 割愛冠年納戒,母氏昆弟帰子法門,故慧従其受教。 中略 乃辞謂陽,尋 師隷業,或経鑑首席,或論集前駆,或参問禅宗,或附麗律匠。 中略 ②年臨不惑,尚住神都,因受旧相房公融宅請。未飯之前,宅中出経函云, 相公在南海知南詮,預其翻経,朗親筆受首拐厳経一部,留家供養,今建中正有十僧,毎人可問題一巻。懇坐居第四,皆経見富楼那問生起義,覚其文 椀其理玄。 ③発願撰疏,疏通経義,及帰院矢誓写文殊菩薩像,別諦名号計一十年,厭志堅強遂有冥感,忽夢妙吉祥乗猿狙,自意之口入。由蕗下筆,若大覚之被 善現談般若鷲。起大暦元年丙午也。及将徹簡,於臥媒中見由口而出。在乎 華厳宗中,文殊智也。勤成三巻,自謂従浅智中街出突。子今盛行。 ④一説楊厳経,初是刑州度門寺神秀禅師在内時得本,後因館陶沙門慧震於 度門寺伝出,態遇之著疏解之。後有弘沈法師者,局人也,作義章開釈此経, 号資中疏。其中亦引震法師義例,似有今古之説,此眠濁行之,近亦流江表  拐厳経惟惑疏の逸文をめぐる二,三の問題  3 罵 ①は惟慧の出自について述べた部分であるが,上党 山西省 の人で,はじめは仏   去を母方の叔伯父 母氏見弟 で学んだが,やがてそこから離れ,師を 尋ねて経・論・禅・律を学び歩いたと言う 下線部 。下線部の記事では場所が 不明であるが,後に見るように,惟惑が『円覚経』と関係が深く,宗密から重 視されていることから考えると,律を重んずる禅宗が多く活動していた四川省 周辺であった可能性も考えられる。 次に②は房融より r 努厳経」を   度されるというこれまで何度も問題視されて きた場面であるが,下線部にあるようにその場には惟態を含め十人の僧がおり,各僧に一巻ずつ 惟怨は第四巻 の「問題 j を担当させたという この十人とい う数字は脚色である可能性が高そうであるが,従来の成立問題では論じてこられなかっ た集問による偽造とし寸観点を提示してくれるものとして興味深い りその後③にあ るように,文殊菩薩の像と感応して,自分の能力では書けないような内容の三 巻の疏を書き上げ Cf 線部 ,それは広く読まれるようになったと言う ο ④には 別の説として,村 l 秀→慧震→惟殻→弘治と伝わった経緯が説かれている。 ここで注意して きた のは佐 j 誌の疏の巻数である. r 新編諸宗教蔵総 録』には, 首携厳経 玄賛二十巻全写経文随平   賛 釈うナ、巻本大  n 玄賛六巻標準科節者   l ì 文戎 巻 己上 惟態述 とあり,経文を写さない六巻 =三巻 本と,経文をすべて写した二十巻本と があって,両者は「大同 J ,裏を返せば微妙に異なる部分があると記されてい る。最澄『依想天台集」を見ると, 大唐大薦福寺大仏]買宗沙門惟諜,引天台疏,造経疏井妙 としており,ここでも「疏」と「紗」という三つの本が存在するかのような表 現をしている。 I~ 玄賛」を I~ 疏」と呼ぶ例は多いので,同ーのものであると考えても大過はなかろうが,   紗 J については,例えば宗密の『円覚経大 疏』に対する注釈を『円覚経大疏妙」と呼ぶような例もあることから,単に経   4 楊厳経惟懇疏の逸文をめぐる二,三の問題 文を追加しただけのものではない可能性もあろう ただしこの後に最澄が引用す るのは「大仏頂経疏紗上巻 j のみである。したがって. í 紗 J が上の二十巻本には当た らないことは「上巻」という表現からわかる 。本稿ではこのようなことをふまえ て「惟態疏 j という暖昧な呼称、をあえて用いることとする。 さて,惟態疏の逸文については,宋代以降のものを中心に,すでにいくつか指摘されている。もっとも広範囲なものとしては,宋代の可度による『拐厳経筆』であり,科段を分けるのに惟態疏を用いている。ここに引用された惟態疏 の逸文は,数文字程度の短いものがほとんどであるが,経全体に及んでいる  したがって,長部和雄氏が言う段階成立説がもし正しいとしても,経典成立後   年程 度の期間しかない 。しかし r 楊厳経』全十巻の注釈書が『述記』では三巻本 になっていることを考えると,その内容は非常にコンパクトであることが予想されるから,この『楊厳経筆』の逸文が原文のかなりの範囲をカバーしている と考えることもできる。 本稿では,これまで指摘されてこなかった逸文について. r 拐厳経筆』の逸文を手がかりに発見し得たものをいくつか紹介するとともに,それに因む若干 の問題点を指摘したい。 宗密の円覚経疏と惟態疏 宗密と惟態との関係は早くから指摘されている。鎌田茂雄氏によれば,宗密は惟態が『円覚経』の注釈書を著わしたことを伝え,それを「もっとも高く評 価し J 諸注釈のなかで,もっとも多く引用 j しているという。 宗密が惟態の円覚経疏だけではなく『拐厳経』の注釈書も引用していること  , 疏若約下,二拠実釈也。此是仏頂態疏所説也。 態法師仏頂疏中,亦特開一門,魁明真妄十徴答,如別巻出 などの表現から推測される。しかし,このように書名を明示している例以外に 書名を明示せず惟態疏を引用していると思われる箇所がある。一例をあげれば,
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